ダイヤモンドの原石は買取可能?原石の種類や形についての基礎知識
ダイヤモンドと一口に言っても、その原石にはいくつもの形があり、用途についても宝飾用や工業用などさまざまです。これらの特徴を踏まえ、さまざまな名称で呼ばれるダイヤモンドですが、今回は宝飾用としてのダイヤモンド原石の種類や形、原石の買取可能かについて解説します。ダイヤモンド原石をお持ちの方をはじめ、宝飾品の査定を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
ダイヤモンドの原石とは
ダイヤモンドの原石とは、採掘された結晶の状態のことです。「ルース」と呼ばれる裸石と混同されることがありますが、ルースは原石を研磨・カッシングしたものを指すため、全くの別物です。ダイヤモンドの原石は磨くことで美しい輝きを放ちますが、どの原石も光るわけではありません。ここでは、ダイヤモンド原石の種類をご紹介します。
原石は全部で3種類ある
採掘された結晶の状態のダイヤモンドを「ラフ・ダイヤモンド」と呼びますが、これはダイヤモンド原石全体の名称です。ここから原石の品質によって宝飾用・工業用のいずれかに分類されますが、宝飾用のダイヤモンド原石だと、以下3つの名称に分けられます。
1.ソーヤブル
ソーヤブルとは、宝飾用ダイヤモンドとして利用できる原石のなかでも非常に珍しい原石のことです。原石のうち約20%が該当し、高品質なために原石はもちろんルースも高値で取引。ソーヤブルの採石はアフリカ南部のナミビア共和国のほか、ロシア連邦にある鉱山で行われています。
形状は正八面体が一般的ですが、さまざまな形状に研磨することも可能です。しかし、ソーヤブルの美しさをより引き出すために研磨で削られる部分は全体の半分以上なので、ルースとして仕上がったときには原石の42~43%程度と小さくなってしまいます。
2.メイカブル
メイカブルとは、ソーヤブルの次に位置するダイヤモンド原石で、不定形なことから原石の形に合わせて研磨されることがあります。宝飾用としてカットされますが、形によってカットの種類が限定される他、原石を見極めながら適切なカットを施し、輝きを高めなければなりません。そのため、研磨職人の腕に左右されやすい原石と言われています。
3.ニアージェム
ニアージェムは、宝飾用として使用されるダイヤモンド原石の約80%が該当します。しかし、品質はメイカブルに比べて劣り、工業用に利用されるのがほとんどです。なお、レーザードリルホールを施す、表面にヒビが入ったものに樹脂を使用したりトリートメントを施したりするなどして、低価格の宝石に用いられる場合もあります。
原石の形にも違いがある
ダイヤモンドの原石の形は、以下の5種類に分類されます。
・ストーン
・シェープ
・クリーベッジ
・マクレ
・クラット
ストーンとは、ピラミッドを上下に向けてきれいに貼り付けたような八面体の原石のことです。規則正しい結晶なので、研磨すると一層輝くダイヤモンドになります。ストーンは、主にラウンドブリリアントカットに用いられる原石。シェープはストーンに近い原石です。結晶はやや規則性にばらつきがありますが、品質はストーンの次に良いと言われています。クリーベッジはいびつな形の原石で、アクセサリーのデザインに沿ったカッティングをするのが一般的です。マクレは双晶で薄い原石で、三角形に近い形が特徴。その形から、ハートシェープの他、トライアングルシェープにもカットされます。最後に、結晶の形状は不規則かつ薄い板状のものがクラットです。テーパードシェープやバケットシェープなどにカットして使用します。
ダイヤモンドの原石を買い取れる業者は一部
ダイヤモンドのルース(裸石)の買取はできたとしても、原石の買取については見聞きしたことがあまりないかもしれません。買取業者の中でも、原石の買取をする業者はごく一部と言われています。買取を行っているかどうかは、業者に直接問い合わせるのが一番です。しかし、あらかじめ買取可能な業者かを見分ける方法を知っていれば、いざというときに役立つでしょう。
ダイヤモンドの原石を買い取れる業者を見分けるためには、ダイヤモンド専門の買取をしている業者、またはメレダイヤ等であってもきちんと査定・買取する業者かチェックすることが大切です。いずれかに該当する業者なら、専門知識を駆使して正しい査定額を提示し、買取まで一貫してできるでしょう。ダイヤモンド原石の買取について直接問い合わせるのは気が引ける方には、この方法で確認してみることをおすすめします。
ダイヤモンド原石を査定に出す場合、高額査定のチャンスがあるのは原石の中でも希少価値の高いソーヤブル、形状であればストーン系が挙げられます。査定には原石のサイズも大きく影響しますので、大きな物をお持ちの方ほど高額査定のチャンスがあるでしょう。
さらに、メイカブルであっても形状によっては高額査定につながる場合がありますが、ニアージェムの場合は形状や大きさによって査定が難しい場合がありますので注意してください。
まとめ
今回は、ダイヤモンド原石の特徴と高額査定についてご紹介しました。お持ちのダイヤモンド原石の価値を知りたい方は、ぜひバイセラジャパンにお越しください。バイセラジャパンでは、どんな小さな宝石であってもその価値に適した高額査定を実施いたします。鑑定書のないダイヤモンドであっても、国際相場に基づき、鑑定士がお客様の前で鑑定・高額買取いたします。ダイヤモンド以外の宝石なども高額買取実績が豊富にございますので、ぜひバイセラジャパンへお越しください。