「美しい宝石を手に入れたいという方の中には、美しいモモサンゴの存在をすでにご存じの方もいるのではないでしょうか。モモサンゴは、一般的にイメージする鉱物由来の宝石とは違い、透明感があってキラキラと輝く宝石ではありませんが、その優しいピンク色と独特の温かみから、多くの人を魅了しています。モモサンゴの名前の由来や色の特徴、産地や歴史について詳しく知り、あなたの宝石選びの参考にしてください。

モモサンゴの魅力

モモサンゴは、その美しいピンク色と温かみのある質感で多くの人々に愛されています。ここでは、その名前の由来や宝石としての魅力、色の特徴、石言葉、価値が上がるポイントについて詳しく説明します。

モモサンゴの名前の由来

モモサンゴの名前は、その色が桃の花のように優しく美しいピンク色であることから名付けられました。この名称は、日本の自然美を象徴するものとして広く認識されています。サンゴの中でも特に人気が高く、ジュエリーや装飾品によく使用されます。

モモサンゴの宝石としての魅力

モモサンゴは、その独特の色合いと艶やかな質感で宝石として高く評価されています。特に、ジュエリーとして加工されると、その美しさが一層引き立ちます。また、その温かみのある色合いは、身に着ける人に穏やかな印象を与えます。
モモサンゴの色は、ピンクからサーモンピンクまでの幅広い範囲を持ちます。この色は自然のままの美しさを保ち、染色や加工をほとんど必要としません。そのため、天然の美しさがそのまま楽しめるのが特徴です。

モモサンゴの石言葉

モモサンゴの石言葉は「長寿」「聡明」「幸福」「慈愛」です。この宝石を身につけることで、持ち主に愛と幸せをもたらすとされています。また、心の安定や癒しを提供するとも言われており、ストレスを感じやすい現代人にとって理想的なパワーストーンです。
また、サンゴは古くから「災いや邪悪なものから守ってくれる石」と言われており、「サンゴ＝産後」とのゴロから安産の石とされ、子供が欲しいと思っている方だけでなく、魔除けとしての子供の成長のお守りともされています。海の力が宿っているとも言われているので、健康のお守りとしても人気です。

モモサンゴの価値が上がるポイント

モモサンゴの価値は、その色の均一さや艶、サイズによって決まります。特に、色が濃くて均一であり、内包物が少なく、艶が美しいものほど高価です。また、大きなサイズのモモサンゴはさらに希少であり、その分価値も高くなります。傷や欠けの少ないものほど価値が高くなります。

モモサンゴの産地

モモサンゴの主要な産地は、日本、台湾、フィリピンなどです。特に、日本産のモモサンゴはその色の美しさと質の高さから高く評価されています。また、台湾産やフィリピン産のモモサンゴも質の良いものが多く、ジュエリー用として人気があります。産地によって、色合いや品質に若干の違いがあります。
宝石産出がほとんどない日本でにおいて、日本が主産地であることが認められているのがサンゴです。

モモサンゴの歴史

モモサンゴは古くから装飾品に使用されてきました。古代ローマでは、サンゴは神聖な宝石とされ、お守りとして身に着けられていました。日本では、江戸時代から明治時代にかけて、モモサンゴを使ったかんざしや根付けが人気を博しました。現在でも、モモサンゴは日本の伝統的な装飾品に欠かせない存在です。
またサンゴは仏教において貴重とされる宝と言われる「七宝」の一つとされています。

鉱物としてのモモサンゴ

一般的にイメージする宝石のほとんどが鉱物質宝石ですが、サンゴ（珊瑚）は有機質宝石で、動物のサンゴから作られている宝石です。ほかの有機質宝石としては真珠や琥珀などがあげられます。
モモサンゴは、主にカルシウムカーボネート（CaCO3）から成る有機宝石です。主成分は炭酸カルシウムです。その硬度はモース硬度で3.5から4と比較的低く、取り扱いには注意が必要です。また、その比重は2.60から2.70で、屈折率は1.486から1.658です。これらの特徴が、モモサンゴの美しい光沢と色合いを生み出しています。

誕生石としてのモモサンゴ

モモサンゴは、3月の誕生石として知られています。この美しい宝石を誕生石として持つことで、愛と幸せを引き寄せるとされています。また、特別な記念日や贈り物としても人気があり、その美しさと石言葉から多くの人々に愛されています。

まとめ
モモサンゴは、そのやわらかなピンク色と温かみから、多くの人を魅了する宝石です。日本や台湾が主な産地であり、サンゴという生物由来の宝石です。古くから装飾品に使用され、現在でも日本の伝統的なジュエリーに欠かせない存在です。3月の誕生石としても知られ、幸福や健康のシンボルとされています。魅力あふれる美しい宝石を探している方は、ぜひモモサンゴも検討してみてください。